この記事は、副業で初めて★5評価をもらった日のことを書いたものです。大きく稼いだ話でも、ノウハウの話でもありません。
副業6年目で、ようやく一件の仕事を納品して、その評価が付くまでの落ち着かない時間と、★5と「ありがとう」を見た夜のことを、できるだけそのまま書いてみます。
もし今、なかなか成果が出なくて悩んでいる人がいたら、「この人もずいぶん遠回りしてきたんだな」と思ってもらえたら、それだけで十分です。
初受注できても不安は消えなかった
クラウドワークスで初めて仕事を受注できたとき、正直に言えば嬉しさよりも先に、緊張のほうが大きくやってきました。受注はゴールではなく、ここからが本番だと分かっていたからです。
納品ボタンを押した瞬間も、達成感はほとんどありませんでした。それよりも「これで本当に大丈夫だったのか」という不安のほうが強くて、しばらくパソコンの前から動けませんでした。
副業の世界では、納品が終わると相手から評価が付きます。星の数と、ひとことコメント。それが付くまでの時間が、私にはとてつもなく長く感じられました。
頭の中をぐるぐる回っていたのは、「もし低評価だったらどうしよう」ということでした。せっかく初めてもらえた仕事で、がっかりされていたら。そう考えると、胸のあたりが重くなりました。
普通の会社員の仕事なら、ここまで一件の評価に神経質にはなりません。でも副業は、誰かに認めてもらえるかどうかが、そのまま「自分が外の世界で通用するのか」を試されているように感じられて、よけいに緊張したのだと思います。
何度も評価画面を見に行ってしまった
納品した翌日から、私は何度も評価の画面を開きました。朝、起きてすぐ。通勤電車の中で。会社の昼休み、コンビニのおにぎりを片手にスマホをのぞいて。
仕事中もふと気になって、トイレに立つたびにスマホを確認していました。我ながら落ち着きがないなと思いながら、それでも見ずにはいられませんでした。
画面を開く直前は、いつも少しだけ息を止めていました。良い知らせかもしれない、悪い知らせかもしれない。その数秒が、毎回ちょっとした覚悟のいる時間でした。
画面はずっと「評価待ち」のまま。更新しても何も変わらないのに、指が勝手にリロードしてしまう。期待よりも、不安のほうがずっと大きい時間でした。
今思えば、たった一件の仕事です。でも、その一件に、6年ぶんの「うまくいかなかった気持ち」が全部乗っていたのだと思います。だから、こんなにも落ち着かなかったのでしょう。
夜、布団に入ってからも、つい天井を見ながら考えてしまいました。喜ばれているだろうか。それとも、的外れな納品をしてしまっただろうか。眠りが浅くて、何度か目を覚ました記憶があります。
★5評価と「ありがとう」を見た瞬間
その通知が来たのは、仕事から帰って、夕食を終えたあとの夜でした。スマホがふっと光って、何気なく開いた画面に、星が五つ並んでいました。
最初は、状況がうまく飲み込めませんでした。★5。本当に? もう一度確認して、コメント欄に目を移すと、そこには短い「ありがとうございました」という言葉がありました。
その瞬間、自分でも驚くくらい、ぐっと込み上げてくるものがありました。金額は、決して大きな額ではありません。でも、私が嬉しかったのはお金ではなく、その「ありがとう」の四文字のほうでした。
お金がもらえること自体は、もちろんありがたいことです。でもこのときばかりは、振り込まれる金額の数字より、その人がわざわざ打ってくれた一行のほうが、何倍も価値があるように感じられました。私がほしかったのは、たぶんずっと、これだったのだと思います。
誰かが私の仕事を受け取って、役に立って、お礼を言ってくれた。たったそれだけのことが、こんなに胸に響くのかと、自分でも少し戸惑うほどでした。
スマホの画面の小さな星五つを、私はしばらくのあいだ、何度も見つめていました。すぐに誰かに言いたいような、でも一人でそっと噛みしめていたいような、不思議な気持ちでした。気づけば、口元が少しゆるんでいました。
なぜそこまで嬉しかったのか
なぜ、たった一件の★5でここまで嬉しかったのか。理由は、それまでの時間にあります。
私が副業を始めたのは6年前。そして最初の3年は、収入がほぼ0円でした。やってもやっても、何も返ってこない。読まれない、反応がない、誰にも届いていない気がする。そんな時期が、ずっと続いていました。
正直、何度も「向いていないんじゃないか」と思いました。やめても誰も困らないし、続ける意味があるのかと、自分に問いかけた夜は数えきれません。
まわりには、副業で成果を出している人がたくさんいるように見えました。SNSを開けば、誰かが「今月いくら稼いだ」と報告している。それを横目に、0円の自分を比べては、こっそり落ち込む。そんな繰り返しでした。
そういう報われない時間を長く過ごしてきたからこそ、初めて他人から「ありがとう」と言ってもらえたとき、これまでの全部が、ほんの少しだけ報われたような気がしたのです。★5は、6年ぶんの答え合わせのようでした。
続けてきた時間のほとんどは、地味で、報われなくて、人に話しても「へえ」で終わってしまうようなものでした。その積み重ねの先に、たった四文字の「ありがとう」があった。だからこそ、その軽い言葉が、私にはとても重く感じられたのだと思います。
妻に報告した夜
その夜、私はキッチンにいた妻に、「★5もらえたよ」と報告しました。ほんの少し照れながら、でも言わずにはいられませんでした。
妻は「よかったね」と笑ってくれました。それだけの、短いやりとりです。派手な祝福でも、特別なごちそうでもありません。
でも、最初の3年がほぼ0円だったことも、私がときどき落ち込んでいたことも、妻はそばで見てきています。だからこそ、その「よかったね」には、私にしか分からない重みがありました。
大きな出来事ではありません。きっと、外から見れば何でもない夜です。それでも私にとっては、忘れられない夜のひとつになりました。
豪華なお祝いがあったわけではありません。いつもと同じ台所、いつもと同じ会話。それでも、家族の前で胸を張れた小さな瞬間というのは、案外こういう何でもない夜の中にあるのかもしれません。
★5をもらって変わったこと
★5をひとつもらったからといって、急に自信家になれたわけではありません。実力がついたわけでも、稼げるようになったわけでもありません。
でも、ひとつだけ確かに変わったことがあります。それは、「続けてもいいんだ」と思えるようになったことです。
それまでの私は、続けることにどこか後ろめたさがありました。成果も出ていないのに時間を使って、家族に申し訳ないんじゃないか、と。でも、たった一件でも「ありがとう」をもらえたことで、この道は間違っていなかったのかもしれない、と思えました。
得られたのは、自信というより、安心感に近いものでした。気負わずに、また明日も少しやってみよう。そう自然に思えるようになったことが、私にとっては一番大きな変化でした。
不思議なもので、「続けてもいい」と思えた途端、肩の力が抜けました。気合を入れて頑張るより、肩の力が抜けているときのほうが、結果的に長く続けられる。これも、あとになって分かったことのひとつです。
今、成果が出ず悩んでいる人へ
最後に、もし今、頑張っているのに成果が出なくて悩んでいる人がいたら、私の経験から伝えたいことがあります。偉そうなことは言えませんが、同じ場所を通ってきた者として、です。
焦らなくて大丈夫です。私は最初の3年、ほぼ0円でした。成果が出ない時間は、決してあなただけのものではありません。むしろ、それが普通なのかもしれません。
成果が出ない時期は、本当にしんどいです。やめたくなるのも当然です。でも、その時期に積み上げたものは、見えないだけで確かに残ります。私の場合も、報われなかった3年がなければ、あの★5の重みは分からなかったはずです。
それから、すごい人にならなくて大丈夫です。私は今も、特別なスキルを持った人間ではありません。月に何十万も稼ぐ人ではありません。それでも、続けていれば「ありがとう」と言ってもらえる日は来ました。
立派な実績がある人の言葉のほうが、きっと響くのだと思います。でも、まだ何者でもない私のような人間が「それでも続けたら、ちゃんと一言もらえたよ」と言うことにも、何か意味があるんじゃないか。そう思って、この記事を書きました。
大きな成功よりも、小さく続けること。報われない日があっても、その横でほんの少し動いておくこと。私が6年かけて分かったのは、たぶんそれだけです。あなたの「ありがとう」をもらえる夜も、きっとどこかで待っています。
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