はじめに
副業をしている方から、確定申告の時期になると「今年もなんとなく乗り切った」「毎年ヒヤヒヤしている」という声をよく聞きます。市場ラボでは日々、副業に関する相談や情報を見ていますが、確定申告への不安の多くは、制度そのものが難しいというより、「自分の場合はどうなるのか」が整理されていないことから来ているように感じます。今回は、副業をしている会社員が確定申告について最低限おさえておきたい考え方を、市場分析として整理してみます。
「20万円ルール」を、あなたは正しく説明できますか
副業の確定申告でよく話題になるのが、「副業の所得が20万円以下なら確定申告は不要」というルールです。ただしこれは、会社員が勤務先の年末調整に加えて別途行う「所得税の確定申告」が不要になるという話であり、住民税の申告は別に必要になるケースがほとんどです。私自身、副業を始めた最初の年にこの点を誤解していて、住民税の申告を忘れてしまったことがあります。後から役所から連絡が来て慌てて対応した記憶は、今でもはっきり覚えています。
私が最初の年にやってしまった、経費分類の失敗
副業の経費は、「何が経費になるか」よりも「どう分類して記録しておくか」で、後の作業量が大きく変わります。私は最初の年、レシートをまとめて保管するだけで満足してしまい、確定申告の直前になってから、1年分の取引を一つひとつ見返して用途を思い出す作業に何時間もかかりました。クラウド会計サービスを使い始めてからは、この「思い出す時間」がほぼゼロになり、副業に使える時間そのものが増えたと感じています。
秋のうちにやっておくと、1月が驚くほど楽になること
確定申告の作業自体は1月〜2月に行うものですが、秋のうちにできる準備は思っている以上に多いです。具体的には、今年これまでに入ってきた副業収入の合計をざっくり把握しておくこと、経費として使ったものの記録を今の時点で一度整理しておくこと、そして来年の確定申告で使うツールを今のうちに決めておくこと、この3つです。これだけでも、年明けの「何から手をつけていいかわからない」という状態を避けられます。
早めに動く人が増えている、という市場の実感
以前の市場分析(No.003・No.004)でも触れましたが、副業層の税金への関心はここ数年で明らかに高まっています。周りの副業仲間と話していても、以前は「確定申告の時期になってから慌てて調べる」人がほとんどでしたが、最近は秋の時点で情報収集を始める人が増えている印象があります。「なんとなく不安」を毎年繰り返さないために、まずは今の時点で一度、自分の状況を整理してみることをおすすめします。
今回の内容が、少しでも「なんとなく不安」を解消するきっかけになれば嬉しいです。副業や働き方について、もっと自分に近いテーマから読みたい方は「はじめての方へ」のページから、興味のあるカテゴリを選んでみてください。
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